nk botanicalさんのYouTubeの影響もあってか、ここ最近特に人気が高まっているパキポディウム・アンボンゲンセ。
私も2024年に初めて実生(種まき)に挑戦し、種子を10粒ほど購入しました。 しかし、結果は惨敗……発芽したのはたったの1株のみでした。
同じように「アンボンゲンセの発芽率の低さ」に頭を抱えた経験がある方も多いのではないでしょうか?
そんな悔しい経験もあり、2025年は「発芽しにくいなら、たくさん蒔いてしまえばいいじゃないか!」という安直な考えのもと、100粒チャレンジを開始しました。
昨年の反省を踏まえ、今回は発芽管理に少し工夫をして臨んだ結果、難物と言われるアンボンゲンセで発芽率30%という結果を残すことができました!
これからアンボンゲンセの実生に挑戦する方の参考になればと思い、その時の発芽管理の方法と、日々の発芽の様子をまとめました。
アンボンゲンセの種子の特徴と注意点
実生を成功させるためには、まず種子の特徴を知ることが大切です。アンボンゲンセの種子には大きく2つの厄介な特徴があります。
- とにかくカビやすい
- 殻が非常に薄い
カビやすいため、ベンレートなどの殺菌剤での対策は必須です。しかし、殻が薄いため薬剤が内部まで浸透しやすく、長時間のベンレート漬けを行うと、逆に発芽率が落ちてしまうという結果につながります。
また、殻の薄さゆえに水分を急激に吸収しすぎてしまう性質もあるようです。その結果、種子がブヨブヨに膨張してしまい、発芽できずに腐って死んでしまうケースも多く見られました。
発芽率を上げる2つの対策ポイント
上記の「カビやすさ」と「殻の薄さによる過剰吸水・薬剤ダメージ」を防ぐため、今回は以下の2点を徹底しました。
- 殺菌処理は短時間で済ませる
- 加温によって発芽スピードを一気に上げる
この工夫をベースに、実際の100粒チャレンジの記録を見ていきましょう。
100粒チャレンジ!発芽管理の記録
2025/05/09:種子到着・前処理・播種

アンボンゲンセの種が100粒到着しました。すぐに前処理を行い、種まきを開始します。
- 前処理:ベンレート液で1時間殺菌。
- (※振り返ってみると、1時間でも長すぎたかもしれません。15分程度でも十分効果がある気がします)
- 発芽用土:キッチンペーパー、赤玉土(細粒)、ココチップ(細粒)+日向土(ねこチップSSのイメージ)など複数を用意。
- 結果:用土による発芽率の違いは特にありませんでした。重要なのは「湿りすぎず、乾きすぎない」環境をコントロールできるかどうかで、自分の管理環境に合った用土を選ぶのがベストです。
- 環境設定:
- 用土を入れたケースはラップで密封し、いくつか通気用の穴を開ける。
- ヒートマットを使用し、温度を30℃に設定(発芽スピード重視)。
- 1日2回はラップを外し、換気を行う。
- 乾き具合を見て、適宜霧吹きで湿らせる。
Brimさんのヒートマットを使いました。
https://amzn.asia/d/062nEhsy
2025/05/10:早くも発芽とカビの洗礼

- 発芽:2粒
- 脱落:30粒(カビにより腐敗)
- 現在の発芽率:2%
早くも2粒が発芽!しかし、同時に30粒もの種子がカビにやられて脱落してしまいました。やはりアンボンゲンセのカビやすさは尋常ではありません。
2025/05/11:続々と発芽

- 発芽:9粒
- 現在の発芽率:11%
ヒートマットによる加温効果か、3日目に発芽のピークが早くもやってきました。
2025/05/12 〜 2025/05/14:順調に発芽率アップ

- 発芽:9粒
- 脱落:累計 44粒
- 現在の発芽率:20%
コンスタントに発芽が続き、発芽率は20%に到達しました。
2025/05/15 〜 2025/05/24:検証終了、目標達成!








- 発芽:10粒
- 脱落:累計 50粒
- 最終的な発芽率:30%
約2週間の管理で合計30粒が発芽したところで、今回の検証を終了としました!難物とされるアンボンゲンセで30%発芽させられれば、御の字ではないでしょうか。
細かなTips
今回のチャレンジを通して気づいた、発芽率をさらに引き上げるための細かなテクニックを共有します。
- カビに巻き込まれた種子も諦めない
他の種子から出たカビに巻き込まれてしまっただけの種子は、まだ生きている可能性があります。カビを丁寧に取り除き、再度用土に戻したところ、無事に発芽したケースがありました。 - 発芽のピークは3日目だが、その後もチャンスあり
発芽のピークは播種から3日目頃までですが、環境を維持すればそれ以降ものんびり発芽してくる種子があります。 - 【裏技?】「乾燥→再吸水」で発芽スイッチを入れる
播種から7日目を過ぎた頃、あえて一度1日中ラップを開けた状態にし、用土と種子をしっかり乾燥させました。その後、再度水を与えてラップで密閉したところ、翌日に複数の種子が発芽しました! 一度乾燥させ、再度吸水させて種子を膨張させることで、薄い殻に微細なクラックが入り、発芽スイッチが入るのではないかと推測しています。停滞期に入ったら試してみる価値ありです。
おわりに
パキポディウム・アンボンゲンセの実生は確かに一筋縄ではいきませんが、「短時間殺菌・高温管理・水分のコントロール(時には乾燥も)」を意識することで、発芽の確率をグッと上げることができます。
これからアンボンゲンセの実生に挑戦する方の参考になり、1株でも多くのアンボンゲンセが元気に育つことを願っています!
2026年はさらに改良した発芽管理を行うことで発芽率50%を記録しました。
その時の様子はコチラ

コメント